ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2018年10月13日    ※イラストはイメージです

蝉になむなむ

229528.jpg 孫を連れて恒例のお彼岸の墓参り。慣れぬ手つきで柄杓で水を汲み、濡れ雑巾で石拭きなどを手伝ってくれた。花を供え線香をあげたあと親を真似手を合わせて終了する。

 細い石段を降りながらの帰り道、お寺の猫が盛んにパンチを繰り出しているに目をつけ孫が近づいてゆく。仰向けになっていた蝉にジャレていたのだ。しばらく眺めていたが、可哀想という顔付きをするので猫を払い蝉を取り上げると傍にきた。恐る恐るの様子でつまむが、表情は変わらない。「なら、いい子いい子してあげたら」と言ってやると背中を撫でた。でも表情が変わらないので、「なら、土に返してやったら。大きいじじばばと同じように」と言うと、娘がすかさず「土に埋めてやるってことよ」と補足してくれた。

 すると、石段の脇の土の部分を石でほじくりだした。小さな穴ができるとそこに蝉を埋め、土をかぶせた。枯れた枝を折って土に刺してやるとしゃがんで手を合わせる仕草を始めた。そして振り返り催促する。揃って手を合わせてやると満足気な顔つきで「ない、ない」と言い埋めた土の上をポンポンしている。片付けるのを「ない、ない」と表現するようになっていたが、「なむ、なむ」に聞こえたような気もした。気持ち優しく育っていると嬉しくなった。

(60代・女性)

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2018年09月19日    ※イラストはイメージです

応援合戦!

小学一年生の娘の運動会の日がやってきた。

夏休みが終わってからと言うもの娘の家での話題はもっぱら運動会の練習の話。とりわけ応援合戦についてだった。
応援合戦で歌う替え歌、衣装、振付。リーダーの6年生が優しいこと。
聞くと、娘の学校は4色の縦割りで色別応援合戦があるらしい。娘は、他の色の振付まで覚える張り切りぶりだ。

917596.jpg運動会当日は、秋晴れとなった。
各学年の競技と昼食の後、いよいよ応援合戦の時間になった。
娘の色は一番最初に本部席に向かって並ぶ。
1年生なので一番前の列でよく見える。

いよいよ音楽が鳴って、演技がはじまった。
一生懸命練習したせいだろう。6年生の男の子も女の子も声が枯れている。必死で準備した様子が伝わってくる。
小さな娘も一生懸命大声を出している。
思わず胸が熱くなるような数分間だった。

なぜ、子供はこんなにも必死で何かに打ち込めるんだろう。そして、子供が一生懸命な様子はなんて人の胸を打つんだろう。

私も何かに打ち込みたくなった時間となった。
自宅に帰って、娘をたくさん褒めてやった。

(30代・女性)
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強いお父さん

udezumou_boy.png私は学生時代柔道で県の強化指定選手になった事もあり、腕力だけは自信があった。特に腕相撲では負けた記憶がない。今月の20日で60才を迎えるが、40代、50代になっても職場の若手と腕相撲で真剣勝負をしても圧勝を続け、息子とも小学生時代から毎年腕相撲をしてきた。両手でやったり、かなりハンデをつけてやっても私には勝てない息子は悔しがって毎年挑戦を続けた。

だが成人を過ぎた息子に昨年あたりから私も苦戦する様になってきた。大熱戦の末体格で勝る私はようやく息子に勝つ事ができた。だが今年の息子は一向に挑戦をしてこない。「どうだ。久しぶりに腕相撲をするか?」と私が腕を差し出すと、「もうお父さんと腕相撲をするのはやめる。」と言う。

理由を聞くと「俺の記憶の中ではお父さんは強い人。ずっと強いお父さんのままでいて欲しい。俺がもし勝ってその想いが薄れていくのは俺には耐えられない」と断られた。いつかは息子に腕相撲で負けて私の無敗記録は途絶えるだろうと思っていたが、息子の私に対する想いの前に、親子での腕相撲勝負は昨年で終わりを告げた。

でも息子の想いを聞いた時、目頭が熱くなった自分がいた。

(50代・男性)
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朝顔

1137433.jpg朝顔がすき。午後にはしぼんでしまうのに、朝起きると元気よく咲いている様子がうれしくて、幼い頃庭の一角に母が作った「朝顔園」の前でよく遊びました。母はその横で洗濯物を干していました。ジャリジャリした葉っぱの毛を触るのも面白かったし、ビロードのような花びらに朝露がのっているのがきれいで、母の洗濯干しが終わるまで飽きもせず眺めていたものです。

夏が終わり朝顔の種を取るのも楽しいひとときで、母と一緒に夢中で取りました。手のひらにコロコロ集まっていく三角形の黒い種。あっという間に私と母の手の中は種でいっぱいに。また来年咲いてね、また会おうね・・と祈りつつ、花という生きものを幼心に愛おしく思ったことです。

朝顔は、私にとって思い出が詰まった夏の顔。夏の朝のリンとした空気までが蘇ってくる愛しい花。遠い夏の日が鮮やかに思い出されます。そして若い母の元気な姿も脳裏にはっきりと浮かび上がってくるのです。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 18:09 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

秘密基地

1136855.jpg子供の頃男の子たちは木の上や藪の中に小さな小屋をつくって遊んでいた。木の枝や竹で編んだものでそれなりの労作で秘密基地と称していた。訪問者が基地に入れてもらうには若干のおやつの提供が必要で、すぐに仲良く分け合っていた。今の子供達はどうしているだろうと見ると公園の樹木の木登りはしているようだが小屋まで作ることはしない。

夏休みに入って帰省した孫たちが二日目になると秘密基地と言って家の中ではしゃいでいた。懐かしい言葉にそれとなく様子をうかがっているとどうやら寝室の爺のベッドの上が基地のようだ。枕を投げ合い、タオルケットにくるまり、ベッドへの上がり降りを盛んにしながらキャッキャと騒いでいる。汗かきな上、洗濯にあまり出してくることもないので臭いのにと思っていると、時折り枕に顔をつけ鼻をクンクンさせている。そうか、臭いだ。滅多に嗅げない汗と身体の臭いのこもったベッドが秘密基地の由来だったのだ。

帰宅した爺に話すと、俺の汗臭ベッドも大貢献だなと言い却ってご満悦の表情を見せた。あらあら男ってものはと思いつつ、孫たちのはしゃぎ振りについ頬が緩んでしまうのであった。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 18:06 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月25日    ※イラストはイメージです

がんばれ、故郷

1121779.jpg毎年恒例のお盆帰省ではあるが、今回は兄(次男)と甥(長男の息子)と語り合う時間が取れた。

地元に残る二人は過疎化していく故郷に対して嘆いていた。ただ嘆いてばかりいるのではなく、甥は町興しのために活動している。

なんと県の町興しプレゼン企画で3位入賞!それを継続していることで注目されているようだった。

兄はべた褒めで甥を可愛がっていた。

なんと1位のチームは兄の会社のメンバーだったので、甥は複雑な心境のようだが、兄はやはり身内が可愛いのだ。
 
上京している私にとっても、故郷を愛し、何とか復興させようとしている甥の話しに希望と誇りを感じた。

今後の活躍を期待したい!

(40代・男性)
posted by ファミリー・プロミス at 13:48 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

反省〜。

749948.jpg我が家の双子の男子は、一卵性なのに性格が全く違う。
兄は穏やかで優しいのんびり屋さん。
弟は元気は良いが、力余って乱暴なところもある。

4歳と言うお年頃、うまく言葉がでなくて、叩いたり、蹴ったりするのは日常茶飯事。母親の私も常に傷だらけだ。

特に弟は、もっと小さなころから乱暴がひどかった。
最近は叩く力も蹴る力も強くなって、応戦する私も必死である。

それでも、暴力はダメと教えるため、ちゃんとごめんなさいと言えるようにするため、弟の目を見て、
「何でそんなことしたの?」
「ごめんなさいは?」と問いただす。

するとすぐに、関係なかった兄の方が姿勢を正し、
「ごめんなさい!」
と大きな声で言うようになった。

当の弟はごめんなさいの一言がなかなか出てこないのに対し、
兄は全く非がないのにごめんなさいと言う。

「なんで謝るの?何にも悪いことしてないのに」と尋ねてみたら、思わぬ答えが返ってきた。
「だって、僕が謝るとお母ちゃんが笑うから」

私は、いつもピリピリして、相当、いつも目を吊り上げていたのだろう。
子供心に怒った母親の顔は見たくなかったのだと思い、反省した。

それからは、弟含めなるべく怒らないで教えるようにしている。大変だけれど、子供から教わることも多い毎日である。

(30代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 13:42 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月16日    ※イラストはイメージです

ぬくもりをありがとう

 一人暮らしから結婚。

 思えばこの10年、親戚含め家族で顔を合わせることなどなかった。両親の離婚や、姉の結婚。従妹たちとも大人になり疎遠状態。祖父たちとの交流もなく孤独といえば孤独だった。慣れてはいたのでそれが至って普通。今が普通なのだ。

 結婚後の付き合いは相手側の親戚との付き合い。最初はとても気をつかった。だけど数回もすれば、それも柔らかくなった。義理の叔母達、義理の母。有難いことに嫌味などを言う人たちではなくとても話しやすい。

1069046.png 私の血のつながる家族ではないけれど、会って話していると心が和んでいく。気持ちが温かくなるのだ。温かい料理をふるまってくれたり、優しい言葉をくれる。すると自分もこの人達を支えたくなる。

 そんな気持ちになった時、血のつながりだけが家族ではない。この人達も私の家族なのだと思えた。孤独でいたこの10年に温まる場所をくれたのは、この人達なんだ。久しぶりに感じた暖かい気持ち。家族とはいいものだと改めて思えた。

 このぬくもりを与えてくれた新しい自分の家族に感謝したい。

(30代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 20:23 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

子供の成長

182321.png 本日は家族4名が珍しく揃った。息子の提案で馴染みの店に会食に行く事となった。仕事が多忙で中々家に帰れない娘と、今年新社会人となり帰宅が遅い息子。この所ゆっくり子供たちと会話もできなかった私だが、本日はアルコールも入り饒舌に近況を語ってくれた。

 息子が「仕事で怒られるのは当たり前の事なんだよ。それが仕事」と語ると職場では中堅となる娘がそれに同調した。学生時代の息子とは違い会話内容が大分大人じみてきた。学生気分が抜けず些細な事で離職を繰り返す若者が多いなか、2人とも子供の頃から憧れた仕事につけた事で、仕事に生きがいを感じている様子を見て父親として大いに安堵した。

 仕事の話が一段落したところで料理が並んだ。美味しそうに食べる2人を見て妻と顔を見合わせて笑った。2人とも本当に大人になった。生まれた時。子供の頃の2人を想いだし「子供の成長は早いな」とつぶやいた。

 楽しい時間も終わり帰宅するとき、唯一酒が飲めない私が運転する事となったが、余りにもぎこちない運転に「お父さん、免許返納した方がいいよ」と息子に言われ車の中で大爆笑がおこった。

 子供の成長とは反比例するように、もうじき還暦な私の老化が最後に目立ち私も笑うしかなかった。

(50代・男性)
posted by ファミリー・プロミス at 19:44 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

毎日の洗濯だけど・・

235313.png 毎日のように追い立てられる洗濯。私は洗濯女か!?とグチって気がめいることもないこともなかった。でも今そんな思いは全然ない。気持ちの持ち方一つである、と悟りの境地を開いたのです。

 パラサイトシングルを卒業して、初めて自分のマンションのベランダに洗濯物を干した時の感動を思い出してみる。風に揺れる洗濯物に自立の幸せを感じたではないか。

 また、結婚後初めての洗濯を思い返してみる。私と夫の洗濯物が洗濯機の中で一緒にぐるぐる回るのを眺めて、「結婚ってこういうことだったのか・・」としみじみ思ったものだ。二人の洗濯物を並んで干す。幸せはこんなささいなところにも光っているんだ・・と感激したではないか。

 あの頃のそんなこんなの幸せを忘れず、毎日の洗濯は幸せの証と思いたい。風にそよぐ洗濯物は家族の愛と幸せの象徴、なんて、ちょっとキザですか?

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 19:32 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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