「ほっ!と一息家族」エピソード - ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2020年11月14日    ※イラストはイメージです

 「今年はお花見できないね」って言ったら「桜は毎年咲くんだよ、この先いくらも見れるじゃないか」と夫。

 「今年は福島三春の滝桜を見に行こう」と誘ってくれていたのに、検診で引っ掛かって手術になるなんて思いもよらないことだった。不運を嘆いたら「悪いところを見つけてもらったのだからラッキーと思えよ」と、夫らしいポジティブ思考に、萎えていた気持ちがちょっと楽になったっけ。
           
1026593.jpg 思ったより早く退院した私を迎えてくれたのは、病院の前から2キロにわたって続く満開の桜並木だった。心の襞にまで浸透してくる桜の優しさ、美しさ。今まで見たどの桜より美しいと、心底思ったあの日。世の中の花という花は、人の心を癒すために咲いてくれるのだろうか。とりわけ桜は上品な色合いといい、華やかな眺めといい、心が前を向く。

 桜のトンネルを夫はややスピードを落して走ってくれる。「いい花見ができたな」と夫。桜に癒され、気持ちが新たになっていくのを感じた。

 今から27年前の忘れられない思い出。

(60代・女性)


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2020年11月12日    ※イラストはイメージです

結婚記念日の出来事

994558.png 10月25日今日は結婚記念日。私は妻が好きなワインをプレゼントしようと、近所のスーパーでワインを見たが、どれも廉価でプレゼントに適したワインが見つからない。

 そんな時四角い箱に入ったワインを発見、贈答用だと思い購入した。その日は16時から23時までと言う変則勤務。希望休を入れなかった為、妻と結婚記念日を夜祝う事が出来ず、妻に「ワインを楽しんで」と言って仕事に出た。

 仕事から帰り、冷蔵庫を見たらそのワインは何と業務用ワイン。業務用の漂白剤の容器みたいなのに入った蓋が付いた3リットル入りのワイン。あれ…余りの想定外に呆然とする私。

 翌日妻から「ワインは鮮度が命、何も3リットルも同じワイン買ってこなくてもいい」と怒られた。

 この所老眼が酷くなった私。老眼鏡を忘れた為に小さな文字がぼやけ確認せず購入した。「ま、でも美味しかったからいいよ」と妻は呆れながらも喜んでくれた。

 前日は娘がケーキを焼いてくれ結婚記念日を祝ってくれた。相変わらずドジな私だが…こんな私だからこそ妻は私が心配で自然に母親の様な存在になったんだなと思った。私が几帳面で完璧な人間なら妻も息苦しくつまらない夫婦でいたかも…

(60代・男性)

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2020年10月03日    ※イラストはイメージです

私の誕生日と家族の気持ち

9月20日は私の62歳の誕生日。だが当日は23時まで勤務。息子は前日仕事帰り家に寄り「おとん、一日早いけど誕生日おめでとう」と大きな袋を私に差し出した。中身は安眠枕。「良い寝むりで長生きして」と私に言った。その後娘も私にプレゼント。中身は秋用の部屋着。いつもの様にケーキにロウソクをたてる儀式は省略されたが、ケーキに62本のロウソクをたてるのも笑っちゃうしね。

649841.jpgこの年齢になっても子供達に誕生日を覚えていてもらい祝ってもらえる私は幸せ者。翌日誕生日当日。私の弁当には豪華なステーキが。妻なりの誕生祝い。23時過ぎに家に帰ると私のパソコンの上に娘からの手紙が置いてあった。この年齢となっても上司から期待され幹部になれる資格を取る様に進められて、悩む私に家族が持病の事も含め心配している事を綴ってあった。

最後に私たちは面白く愉快なお父さんが好きだよ。大好きと自筆の手紙。いつもつんでれな娘だが私に対する想いが胸に沁みる。持ってうまれた性か上昇志向の強い私と持病を心配して、責任もなく穏やかに仕事をする事を望む家族。

ジレンマな気持ちだが私の事をいつも心配してくれる家族の気持ちが嬉しかった…

(60代・男性)

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2020年10月02日    ※イラストはイメージです

防犯カメラ

1567531.jpg父の付き添いで銀行に行き、帰宅してまもなく身分証明として持参した免許証がない、と父が言う。一緒に長時間何度も探したが見当たらない。返却してもらってないのかな・・窓口で置き忘れてきたかな・・いろいろ思い巡らせる。

銀行に電話した。銀行は大騒ぎになったに違いない。数時間して電話があった。「確かにお返ししてます」。それも私が受け取って私が父のセカンドバッグに入れたというのだ。その根拠は・・店内に設置された防犯カメラをチェックした結果らしい。

改めてもう一度父のセカンドバッグを探す。何の事はない。内ポケットで隠れるように保護色でへばりついていた。もっとしっかり見ていれば、銀行まで巻き込んで騒動することはなかった。銀行には迷惑をかけてしまった。

それにしても、世にはびこる防犯カメラの威力を父と共に思い知った。一挙一動が捉えられているということ。今回のように「事件解決」に導いたありがたい利器でもあるが、いやはや、私達は見られている、ということを心しないと、と父としばし語り合ったことである。何より二人してこんなポカをしないようにと確認しあったことは言うまでもない。

(60代・女性)
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2020年10月01日    ※イラストはイメージです

母の背中を見て、子も

550345.jpg帰省中の娘一家の飼い犬の午前の散歩は私の役目。数年経つのでご近所さんもそれと知り「娘さん来ているのですね」とその都度声をかけてくる。ところが今回は「娘さん、たくましくなって」と声が添えられる。確かにもう一人子が増えたがまだゼロ歳児だし思っていたら、「だって、大きなリュックを背負い、左手で遊び用具をも吊るしたベビーカーを押し、右手に上の子の手を握って歩く姿はそうとしか見えない」と言い切る。

「私たちもしてきたことだし」とやんわり返しても引かない。どうやら最近ここらでは電動自転車の前と後ろに子を乗せて疾走する母親の姿が目立ち、歩く姿が珍しいせいもあったらしい。そういえばもう一人の娘もそんな姉の姿を盛んに写メし、母としての強さを感じると口にしていた。

そして公園に着くと上の子はすぐに棒切れを拾い激しく動き回りながら決めポーズを繰り返す。長い時間やらせるのは昼間エネルギーを使わせないと夜の寝つきが悪いからだと言う。食事時も「これ、パワーつくから」と添えると「ほんと?」と言って残らず食べるという塩梅。

大変だなと思いつつもたくましく家族の一員に育ちつつある上の子。やはり「頑張れ、妹も出来たことだし」と拍手せずにいられない。

(60代・女性)
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2020年09月12日    ※イラストはイメージです

灯りの消えた部屋

994527.png妻と些細な事で冷戦となった。今までどんなに帰宅時間が遅くても起きて私の顔を見届けてから寝室に行った妻。しかし、冷戦後、家の灯りが点いていない家に帰る私。妻に見捨てられた様で寂しい。だが私も意地っ張り。妻に頭を下げればいいのに下げない。

ついに根負けした私は、妻に頭を下げた。翌日から灯りが灯る家に帰宅する私。こんな些細な事が幸せだったんだと痛感した。冷戦中は口も利かないで意地を張り続けた2人だが、心の中ではいつもお互いを心配していた。

私もコロナ禍で夜勤専門となり、妻も仕事を失い再就職。お互いストレスが溜まっていた。仲直りすればまた仲良し夫婦。今まで以上にお互いの事を気遣う様になってきた。もう2度と灯りの点いていない家に帰りたくない。些細な冷戦で絆が深まった様に感じる。

(60代・男性)
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2020年09月02日    ※イラストはイメージです

男同士の趣味ったら、けど

八月も半ばを過ぎると公園の散歩道には蝉がよく引っくり返っているが、見るたびドキッとして避けるようにしてやり過ごす。まして生きているものなど、と思っていると、夫がひょいと捕まえてきたのを見せるので、キャーと叫んで家に逃げ帰った。するとタイミングよく、子供が蝉に興味を持ちだしたのでタブレットを見て、と娘から連絡が入った。

846272.png集めてきた蝉の抜け殻を並べて見せ「全部で三十七匹いるから」と孫は笑みを浮かべ、おかげで数がそこまで数えられるようになった、と娘が添える。「すごいじゃん」と褒めてやっていると夫が手に一杯蝉の抜け殻を持って戻ってきた。早速タブレットに映してやると「わあー、じじも好きなの?」と言い二人だけの会話に入り出す。

ミンミンゼミを見ると「生きてんの?」と言い「ぼくも欲しい」と手を突き出してくる。「今度送ってやるよ」「ほんと?すごい」「何匹?」「クマゼミも」などと次第に孫は興奮状態になってゆく。「男同士の趣味にはついていけない」と言いつつ、娘と私はタブレット係りに専念する。

だが待てよ、自分は苦手でも子の蝉好きを応援している娘の教育方針が垣間見えるではないか、と微笑ましくも思えるひとときであった。

(60代・女性)
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2020年09月01日    ※イラストはイメージです

ケータイの功罪

ケータイのお陰で、今は休みがあってないようなもの。休みの日も頻繁にケータイが鳴る。その度指示したり連絡とったりで、働いているのと同 じでうんざりしたものだ。

また、相手が不在でかからなかったと思っていたら、間もなく見知らぬ男性から「電話をもらったようですが」とかかってきて、間違い電話を掛けてしまったことを知り、恐縮して謝罪したこともある。電話をかける際には慎重にしなければ、と思ったことだ。こちらの番号も表記されるわけだから。

1438318.png高齢の親もケータイを持っているが、呼び出し音が聞こえなかったり、ケータイを置き忘れたりで、通じない時が結構あり、そんな時は不安がこみ上げる。家電話にかけてみてもかからなかった時は、すわ一大事と、真っ青になって家に駆け付けたことも幾度もある。どうしたのと、逆に血相を変えてる私を見て驚いている親に安堵するやら、半分腹立たしいやら・・。

私達はこんなケータイの功罪を享受しながら、この利器と付き合っていくしかないのだろう。ケータイのなかった時代がふと懐かしい。

(60代・女性)
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2020年08月24日    ※イラストはイメージです

楽しかったバーベキュー大会

8月8日、本来ならオリンピック観戦に行っている日。だが諸事情がありオリンピックは延期。そこで我が家の庭でバーベキュー大会を開催した。

2106750.jpg息子夫婦。娘の彼も参加。家族水入らず。楽しい時間が始まった。息子が娘の彼を「たっくん」と呼ぶのは馴れなれし過ぎではないかと、以前娘からの指摘があり、何と呼んでいいのかと彼に聞くと「たっくん」で良いですよと明るく承諾。全員が打ち解けあった。

私が子供を育てる過程のエピソードが尽きず、「子供を絶対に可愛がってくれるお父さんだけど、お父さんだけに子供を預けるにはどうも…」と嫁、彼からも言われ、もし孫が生まれたら誰か見張り役を付けなけばならないルールも出来た。

近所迷惑になるので10時でバーベキューを切り上げ、12時まで家の中で盛り上がった。もう「たっくん」も家族の一員。たっくんも気分が良かったのか大分酒を飲み、寝る時には千鳥足。2階の寝室が不安だ。娘が寄り添いたっくんを2階に連れていく様子は、立派な夫婦に見えた。

息子も優しいが気丈な嫁さんに恵まれ、子供達が幸わせな家庭を築ける事を確信した。「こんなおとんだけど昔は良いお父さんしてたんだよ」と嫁に語る息子。その一言で充分だよ。これ以上ない褒め言葉を貰った、本当に楽しいバーベキュー大会だった。

(60代・男性)
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2020年08月23日    ※イラストはイメージです

成人式

818043.jpg成人式は頓着しないまま過ぎた。1971年私は20歳になった。当時は学園紛争がまだまだくすぶっていた時代。私はいわゆるノンポリだったが、成人式参加は頭から全く考えなかった。成人式なんてダサイ、ナンセンスという雰囲気が大学構内に蔓延していた。

実際周囲の友人知人に成人式を話題にする者はいなかった。20歳を意識することもなく、晴れ着を身に着けることもなく、人事のように過ぎた。人生に1度しかない貴重な年であることを、若さが平気で無視したのだった。

母はなぜ参加しないのかと残念がったが、これという理由もなくただ拒否した20歳。1971年1月15日の写真がアルバムに残っている。私はミニのコートにロングブーツを履き、神社の前で収まっている。横にしっかり「祝成人式」と書かれた大きな看板が。

経緯は覚えてないが両親と神戸の神社に行ったのだった。どうしても成人式に出ないと言い張った私に両親が何とか記念にと連れて行ったのだろう。今になっては大事な成人式を無視したことが、一生の不覚と悔やまれる。そして唯一の証拠と記念写真になったこの1枚に両親への感謝が込み上げる。

(60歳・女性)
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2020年08月22日    ※イラストはイメージです

ぼく大きくなっちゃうよ

2061402.jpg娘から電話が来た。「ジャガイモ、キュウリ」と息子がよく口にするようになったが何か心当たりは?だった。

夫に聞くと「春の来訪の時に一緒にキュウリの種を蒔き、種イモを菜園に埋めた」と答えるので、それなら、その後どうなっているのか知りたいのでは、と伝えるとともに、今年は雨続きでトマトを含め、育てるのが難しく、収穫の方も今一である旨添えた。

すると数日してまた電話が来て、「代わるね」ときた。「ばあば、早くしないとぼく大きくなっちゃうからってじいじに言って」と、叫ぶような調子で孫が一気にまくしたてる。生育の様子を知りたいのじゃなくて、収穫物を待っているのだと理解し、「ごめんね、じいじによく言っておくから」とその場を収め、夫に伝えると「何とかしなくっちゃ」ということになった。

送るのはトマト、キュウリ、ジャガイモとして、不足分は店で買い足さねば、ということになった。早速そこそこの箱に入れて送ると、電話が鳴った。孫からだった。ありがとうと叫ぶ声。代わった娘からは「僕の種からできた」を繰り返し終始笑みを浮かべていたとのこと。

よかった、孫は自ら言うように本当に育っているのだな、と思った。

(60代・女性)
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2020年07月11日    ※イラストはイメージです

息子の夢

 息子と休日が重なった日に、息子が現場代理人を務めたダムに隣接する公園を見に、息子の案内で妻と3人で行った。幼い頃、私と公園に行ってはキャッチボールやサッカーをして遊んでいた息子。当時私は気づかなかったが、「この公園を造った人はどんな凄い人なんだろう?」と毎回感じていたそうだ。

「子供に夢を与えられる公園を作りたい」そんな一心で勉強して公園を設計、施工した会社に入社した。入社当時は公園を設計、施工した人達と机が隣り合わせで仕事出来る事に感激していた息子だが、現在は社長や上司に指導を受けながら、行政との打ち合わせや、現場との意志疎通を図る重要な現場代理人を入社2年目で任される程会社からも期待されている。

766726.jpg「俺の夢は自分の子供にこの公園はお父さんが造ったと自慢する事」と語る息子。会社の信頼は厚く幹部候補として、まだ未熟ながらも重要な業務を次々と任される息子。将来その夢はきっとかなうだろう。私も社会に出て43年になるが、この様に形に残る仕事は出来なかった。私と遊んだ事で自分の夢を持ち、それを仕事にしている息子を誇らしく、また羨ましくも思えた出来事だった。

(60代・男性)
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2020年07月10日    ※イラストはイメージです

夏休み

1465199.jpg小学生の私は、毎年夏休みは田舎の祖父母に預けられ、夏を存分に楽しみました。祖母が蛍刈りに連れて行ってくれた川。幼い私には大河のように見えていたけど・・。

前を通るのが怖かった豆腐屋さんの大きな真っ黒の牛。いつも全速力で通り抜けました。

おじいちゃんがハンモックを作ってくれて大いに走り回った柿山は、昆虫採集の宿題が簡単にできちゃった山でした。ハンモックでの昼寝は至福の時間でした。

タニシを採った透き通る小川。

井戸水をくみ上げる釣瓶の音。おばあちゃんがくみ上げてくれた井戸水で顔を洗うと冷たくて気持ち良かった〜。井戸の側には鈴なりのスダチの木。

ああ、夏休みがいつも楽しみだった〜。

おじいちゃんとおばあちゃんが待っている田舎に行ける。お母さんとお父さんが迎えに来るのはうれしかったけど、半分はちょっとさみしかった。もっともっと、田舎で遊んでいたかったから・・。

おじいちゃんが毎朝ひいてくれた大豆。引き立て黄粉の何と香ばしくおいしかったこと。今も黄粉を口にするたび、朝の光の中で香りが輝いていた縁側を思い出します。

メルヘンのような素敵な思い出が私にはある。なんて幸せなことでしょう。

(60代・女性)
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2020年07月09日    ※イラストはイメージです

愛犬もワンチーム

1122219.png 離れて暮らす娘からタブレットに動画が送られてきた。一歳になったばかりの孫が未舗装の道をぎこちなく歩いている。転ばぬようにと祈る気持ちで見ていると、おやっ、片方の手にはリードが握られている。そうか、犬を連れているのか、と思うと同時に、ますます転ばぬようにと祈るような気持ちになる。

 が、そのうちに心配がなくなった。犬との距離が絶えず等距離で、リードも同じ角度で垂れたまま歩が進められているのだ。見ていると孫の歩く様子は変わらずマイペースなので、そうか、犬の方が忖度して安全歩行を担保してくれているのだと悟った。そういえばこの犬、預かっている間の散歩でもリードを引っ張ることがなく時折り後ろを向くなどして間隔を維持しようとするそぶりが際立った。

 幼児にも変わらぬお付き合いをしてくれているのかと思うとハグしてやりたくなる。よくしつけられているのを痛感したが、タブレットではコンビ振りを見せたくて送ってくれたのだろう。ありがとう、娘よ。孫の成長、十分にくみ取らせてもらいましたよ。そうだ、お返しに、今度家庭菜園の収穫物を送ってやろう。こちら老夫婦も元気にしている様子を知らせられる最高のものになるはずと思った。

(60代・女性)
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2020年06月13日    ※イラストはイメージです

自然の庭

「きっとびっくりするよ」と結婚前夫は言って私を実家に連れて行った。「何にびっくりするの」と聞いてもただ笑って答えない。ご両親やきょうだいに会い、結婚も快諾された。聞き慣れない方言も新鮮だった。

翌日、夫は私を生まれた家に連れて行った。村の山深く、車も入れず道端に止めて歩いて山の中へ。頂き近くにポツンと建つ小さな古い家。夫が生まれ育った家だった。 

778389.jpg森の中の、今は誰も住まいしない一軒家。木々に囲まれ、草花が茂り、時間が止まったような静寂の中、空と緑しか見えない。ここで夫は中学生まで過ごした。木々と草花を友として。耳に届くのは風にざわめく木々の音、沢の流れ、鳥の声。何と贅沢な自然の庭。

夫が生きものをことの他愛し、木々や草花にめっぽう詳しい訳がわかった瞬間だった。誰に対しても、虫や動物に対してさえも優しい夫を育んだ自然の庭だった。

「びっくりしただろ、こんなところで育ったんだよ」と夫。私が知らない子ども時代の夫を知っているこの自然。久しぶりにあの「庭」に行きましょう。木々は空に向かって更に伸びたことだろう。

(60代・女性)
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息子の気配り

1891129.jpg娘の彼氏が挨拶に来た。いつも娘を迎えに来るが、娘は私たちと彼氏を会わせるのが恥ずかしいのか、私たちの隙を見つけ出かけてしまう。娘が出かける日を聞きつけ息子夫婦が遊びに来た。息子は彼氏が来るのを待ちわびていた。会った事もないのに、彼氏の愛称である「たっくんにいつ会わせるんだよ?」と娘の前で「たっくん」を連発。

最初の内は恥ずかしがっていた娘だが、弟の「たっくん」攻撃に娘も満更ではない様子、彼氏が到着すると、まず弟夫婦が彼氏に挨拶に行った。その時「両親が会いたがってますよ」と息子が彼氏に話すと、初めて彼氏が車から降りてきた。「娘の父です」と私が挨拶すると、さすが娘が選んだ相手。「いつか手土産を持って挨拶しなければならないと思っていたのですが」と見るからに品行方正な好青年だった。

私は「娘を頼みます」とまだ婚約もしていない内に思わず言ってしまった。これは姉思いの息子なりの気配りだと思う。息子と違い姉はこうでもしないと彼氏を私達夫婦に中々会わせる事が出来ない。彼氏と私たちの距離を近づける為、息子が姉を気遣い、計画していた様に感じる。

いきない私達夫婦や、息子夫婦と初対面した「たっくん」も驚いた事だろうだろうが、息子のお蔭で距離が一気に近づく事が出来た。息子に続いて「娘の結婚も早いかな」と思った私がいた。

(60代・男性)

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糸電話復活

589351.png自粛の折り、テレビやスマホにも飽きてきて、何か、という雰囲気が家内にあふれだした。三密も言われているのでかるたやトランプは避け、ぬり絵や似顔絵描きではどうかなという思いが消えない。そうか、飽きるのはコミュニケーションがないからと思い至った時、糸電話を思いついた。さっそく提案したら家族が乗ってきた。

昔作るのが難しかった丸筒にはトイレットペーパーの芯が当てられるし、糸には丈夫なタコ糸がある。取り掛かり始めると夫も乗ってきた。糸の長さを二メートルにして作り上げると、孫が「ばあばそっち持ってお耳に当てて」と言ってきた。

糸がまっすぐになると「ばあば、美味しいご飯をありがとう。おさかなおいしかったよ」と第一声が飛び込んできた。「あら、うれしい、それって素敵な男の子よ」と返すと、隣で聞いていた夫が「こいつは一本取られた」とはでにのけぞった。

食事作りへの感謝を口にしない自分に気がついたということなのだろうか。相手が夫になっても孫は一向に筒を耳に当てることなくしゃべり続けている。楽しいのだろうし、こちらもいい気分転換になる。明日も、と言ってきているが、次の策を考えておかねばとも思う。自粛のメリットを探すのが楽しみになってきた。

(60代・女性)
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2020年06月11日    ※イラストはイメージです

川記念日

最近の週末は、もっぱら家族で自転車に乗って出かけている。元々人口の少ない土地であるが、一応3蜜を避けて人気のない場所を選んで出かける。小学生の娘と、5歳の双子と夫と私。

先日、河川敷を2キロほど行くと、子供を遊ばせるのにちょうどいい浅瀬があった。清流と呼ばれるだけあるきれいな水で、子供たちはすぐにびしょびしょになって遊び始めた。私たち夫婦は二人で足を川につけながら、その様子をぼーっと眺めていた。

ふと、視線を感じて振り返ると、カメラを構えたおじさんが立っていた。おじさんは、趣味のカメラで、わが子を撮りたいと言ってくれた。こんなびしょびしょの子らで良ければどうぞどうぞ、と撮ってもらった。

535869.jpgしばらく撮影したのち、私たち夫婦も一緒にどうかと提案してくれ、お言葉に甘えて撮ってもらうことになった。しばらく世間話をして、写真をくださるということで住所を教えて、その日は別れた。

数日後、おじさんが送ってくれた写真が届いた。その写真の中の子供たちの、生き生きとした表情。楽しかったその瞬間が見事に切り取られてあった。写真ってこんなに素晴らしいかと感激しきりであった。

私たち夫婦はめったに子供を撮らないが、家族写真も全くと言っていいほど撮らない。あの日の私達はおしゃれからほど遠い自分ではあったけれど、写真で残ると特別な一日になった。

あの日は川記念日にしようと密かに決めた次第である。

(30代・女性)
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2020年05月23日    ※イラストはイメージです

桃の季節

187840.jpg店頭に桃が並ぶ季節になった。甘酸っぱい桃の香りに亡くなった叔父を思い出す。果物はあまり食べなかったのに、桃だけは好んだ。叔父は桃畑の中で育った。叔父の姉である私の母や、私自身にとっても桃は故郷そのもの。夏休みには祖父母が暮らす桃畑の山に行くのが待ち遠しかった。

もぎたての桃はジューシーで何とおいしかったこと。兄のように慕い、大人になってもお兄ちゃんと呼んで慕っていた叔父が六十二歳で急逝したのは、桃がおいしい季節だった。「この桃おいしいなあ」と夕食後の桃を至福の表情で口にしたのが最期の言葉だったという。その一時間後、叔父は逝った。

訃報に駆けつけたあの日、叔父の部屋で携帯電話が叔父の大好きな歌の着メロで呼んでいた。主が出ない電話に次々と打ち合わせのメッセージが入る。明日のこと、来週のこと・・。もう叔父には来ない時間なのに。携帯電話が思いのほか哀しみを増幅させた。

叔父がいなくなって桃の季節が寂しくなった。桃の香りは記憶の扉を開き遠い日を招き入れてくれる。故郷の山、祖父母の姿、若い叔父に遊んでもらっていた私。将棋をして、いつも上手に負けてくれた夏の日の縁側。あの時も傍らにガラス皿に乗った桃があった。おにいちゃん、また桃の季節が来たよ。

(60代・女性)
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失恋が生んだ家族の絆

1002117.jpg私の家族はファミリープロミスの8つ目、家族独自の約束として「家族に何か嬉しいことがあれば一緒に喜び、悲しいことがあれば一緒に悲しむ」というものがあります。今回はそのプロミスができる過程をお話します。

私が高校生の頃、大好きな人に振られてしまい、夜な夜な1人部屋で泣いていることがありました。私は、私が悲しむことで家族まで悲しくさせたくないという気持ちがあり、親には泣いている姿を見せないようにしていたのです。

しかし、そんな悲しむ姿を悟った母親は、私が部屋で1人泣いていることに気づき、慰めてくれるどころか、私と一緒に泣いてくれたのです。私はそんな母の姿をみて、私のことを私より悲しんでくれる人がいると知り、嬉しい気持ちになりました。そのおかげで失恋してしまった悲しさも半減し、立ち直ることができました。

その日から、私たちの家族では、家族内で嬉しい気持ちも悲しい気持ちも共有することで嬉しさは倍、悲しさは半減しようと約束しています。

(20代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 15:39 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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