紙風船 - ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

2021年04月02日    ※イラストはイメージです

紙風船

 昔むかしの思い出です。

 富山から定期的にやって来る売薬のおじさんは愛想が良く、子どもの私にも同じ目線で物を言ってくれ、友達みたいですきだった。

 おじさんは大きな風呂敷包みを担いでやってきて、我が家の赤い薬箱を点検補充する。母とちょっと雑談して、私の相手もしてくれて、薬の臭いを残して帰っていく。おじさんが帰るとまた母と二人きり。急に家の中が静まり返って寂しくなる。

341851.png おじさんがいつもくれる紙風船。パ〜ンパ〜ンと乾いた音が響く。紙風船は数日間、破けるまで飽きることなく遊びました。母も時々一緒に紙風船で遊んでくれたものです。いえ、母が独占することもありました。母も紙風船がすきだったのです。

 懐かしい古き良き時代の一こま。薬屋おじさんの来訪が待ち遠しかった。遠い日のおじさん、心に強く残っている記憶の贈り物をありがとう。同時に白いエプロン姿で紙風船に興じていた母も思い出させてくれます。

(70代・女性)

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