しゃぼん玉の木 - ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

2021年02月09日    ※イラストはイメージです

しゃぼん玉の木

1570935.png 夏が近づくと、遠い遠い日を思い出します。夏休み、父の実家がある田舎には、いとこの同い年の男の子がいて、連日遊び回りました。中でもシャボン玉は楽しいひとときでした。

 いとこの案内で近所の神社にある、「シャボン玉の木」になる丸い「シャボン玉の実」をいっぱい取って、それを水で溶かすと、石鹸液と同じで、シャボン玉が吹けるのです。一体あれは何という名の木だったのでしょう。シャボン玉を吹きながらいとこと飽きずにいつまでも遊んでいました。絵本のような思い出です。

 遊び終えると祖母が手作りのおへぎ(おかき)を焼いてくれました。その焼き立てのサクサクとおいしかったこと。

 仲良しのいとこは、若くして亡くなりました。夏休みには決まって父母と訪れたその家は、今もあり、父の弟が住んでいます。そして今は家の近くに父の墓が、父が生まれ育った景色を眺めるように立っている。遠くに見えるあの神社のしゃぼん玉の木。

 幾星霜を刻んで、何もかもが変わっていく。

(70代・女性)

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