
三歩、四歩と歩みを進め、少し前のめりになり始めたかと思うと、パパの胸に万歳しながら飛び込んだ。動画を撮っている娘はさておき、その途中歩みを促すように、転ぶのを支えようとするかのように、五歳の兄が真顔で寄り添うようにしているのが微笑ましい。送られていた動画のタイトルは「349日目のあんよ」とあった。「これなら誕生日にお米一升を背負わせて歩かせても大丈夫」と言い夫も満足気であった。
ちょうど帰省していた下の娘も一升米の体験をよく記憶してくれていて盛んに拍手を送ってくれた。
歳を重ねると何かにつけ身近に成長するものを感じるのが楽しみだし、生きるエネルギー源にもなることがあるが、最近では最高のそれと思った。同じように小さな孫を持つ友人らにメッセージを送ると「いいね」が返ってきた。こうした仲間がいることも嬉しい。
(60代・女性)
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