探し物 - ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

メルマガ登録募集中!   メルマガ登録はこちらから

「家族の絆」メッセージや全国の活動の様子などをメールマガジンにて配信しています。
是非、お気軽にご登録ください。(個人情報はメルマガの配信のみに使用いたします)

2020年03月14日    ※イラストはイメージです

探し物

1673476.jpg 探し物が下手な子だった。時間がかかると泣き出すこともたびたびあった。使っても元に戻さずそこらに放ったらかしにするせいとよく言われた。

 あるとき、どうしても探し出さなければならないものがあり、帰宅した母にすがって頼んだことがあった。働いていたので家にいても忙しかった母は普段「自分で探しなさい」が口癖だったが、そのときは応じてくれた。散らかっている部屋を片付けながら、押し入れに体を入れながら、箪笥の引き出しを開けながらなど、大取り物のようになった。

 なかなか見つからなかったが、母が探してくれていることに何故か心安らいだ。そうこうしているうちに使われていない古い机の脇の引き出しに母の手がかかった。そしてこの時だけ「ここにあるでしょ!」と言いながら引いた。ところが引き出しの底が抜けていてもぬけの空だった。

「まあ」という顔付きをして見せたが、すぐにその下の引き出しを探り見つけ出してくれた。「そんなところに」と思いながら、涙をにじませた私だったが、「よかったね」と言い母は強く抱きしめてくれた。そして「ありがと」をぎこちなく口にする私に「どういたしまして」と明るく返してくれた。やっぱり母という思いを強くした。

(60代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 12:08 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
Copyright © ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます
Designed by カエテンクロスSEOテンプレート