母の来訪 - ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2019年09月14日    ※イラストはイメージです

母の来訪

1442881.jpg あれは28歳の時。母と意見が合わず家を飛び出した。母は重い心臓病で階段を上がるのもやっとの体。それを思うと気がかりだったが、どうしても一人になりたかった。でも母の体を思うと遠くへは行けず、家から車で15分の所にアパートを借りたのだった。毎日家の様子を伺い、明かりがついているのを見届けると安心した。

 家を出て2カ月くらい経った頃、思いもかけず母から電話がかかってきた。「どうしてるの」と、声を荒らげるでもなく、落ち着いた優しい母の声。あいにく私は体調悪く寝込んでいて、電話に出るのもやっとだったが、母の声に言葉が詰まった。私はすぐ母に甘えて、体調が悪いことを告げた。「気を付けるのよ。無理しないようにね」と言われて電話を切った後、私はうれしくて布団をかぶって泣いた。

 それから二時間くらいしてドアを叩く音。立っていたのは二カ月ぶりに見る母だった。心配して、電車に乗って探し探しやってきたのだ。医師から心臓手術をすぐにもやるように勧告されている重症の母が。

 家を飛び出した私なのに、そのことは言及せず、ひたすら娘を案じてやってきてくれた母。その夜は、小さな布団で一緒に寝た。母の丸くなった背中を眺めながら、決心した。家に帰ろうと。

 その後、母は心臓手術を受け成功した。

(60代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 10:45 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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