菓子パン - ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2017年11月08日    ※イラストはイメージです

菓子パン

 幼い頃、我が家にはうれしい習慣があった。朝食が2カ月に一回くらい、菓子パンになる。そんな朝は、母と一緒に菓子パンを買いに行く。

906010.jpg 店はごく小さかったが、今でいうコンビニだろうか。昭和三十年代の始めである。主に野菜を売っていたが、小さなショーケースに、多くはない菓子パンが並んでいた。あんパン、クリームパン、ジャムパン、チョコレートパン・・当時は今のベーカリーみたいに種類はない。全種類を揃えて、紙袋にどっさり入った菓子パンを抱えて帰るうれしさが思い出される。

 菓子パンの朝食なんて、手抜きのように思えるがそうではない。母はパンの一つ一つを切って、おいしそうな切り口を見せて大きな皿の上に上手に盛り付けた。朝一番の菓子パンはふわふわしていて、中身の香りがおいしそうに漂ってくる。菓子パン朝食を皆大満足でぺろりと平らげた。贅沢な朝食なのだ。

 俳人の坪内稔典さんが大のあんパン好きで、1年に四百個は食べている、と何かで読んだ。正岡子規も毎日菓子パンを食べていた甘党だったらしい。森鴎外も、饅頭を御飯に置いてお茶漬けしたというびっくりするような逸話の持ち主だ。明治人間達の想像を絶する甘党ぶりに驚かされる。

 そういえば、祖父も自らぜんざいをよく作っていて、「辛いくらい甘い」味だった。饅頭もよく頬張っていた。今生きていたら豊富な菓子パンによろこぶことだろう。

 今は両親とおやつタイムに時々菓子パンを頬張る。遠い日を思い、重ねた年月を噛み締めて・・・。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 11:37 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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