
そんな時四角い箱に入ったワインを発見、贈答用だと思い購入した。その日は16時から23時までと言う変則勤務。希望休を入れなかった為、妻と結婚記念日を夜祝う事が出来ず、妻に「ワインを楽しんで」と言って仕事に出た。
仕事から帰り、冷蔵庫を見たらそのワインは何と業務用ワイン。業務用の漂白剤の容器みたいなのに入った蓋が付いた3リットル入りのワイン。あれ…余りの想定外に呆然とする私。
翌日妻から「ワインは鮮度が命、何も3リットルも同じワイン買ってこなくてもいい」と怒られた。
この所老眼が酷くなった私。老眼鏡を忘れた為に小さな文字がぼやけ確認せず購入した。「ま、でも美味しかったからいいよ」と妻は呆れながらも喜んでくれた。
前日は娘がケーキを焼いてくれ結婚記念日を祝ってくれた。相変わらずドジな私だが…こんな私だからこそ妻は私が心配で自然に母親の様な存在になったんだなと思った。私が几帳面で完璧な人間なら妻も息苦しくつまらない夫婦でいたかも…
(60代・男性)