最近の週末は、もっぱら家族で自転車に乗って出かけている。元々人口の少ない土地であるが、一応3蜜を避けて人気のない場所を選んで出かける。小学生の娘と、5歳の双子と夫と私。
先日、河川敷を2キロほど行くと、子供を遊ばせるのにちょうどいい浅瀬があった。清流と呼ばれるだけあるきれいな水で、子供たちはすぐにびしょびしょになって遊び始めた。私たち夫婦は二人で足を川につけながら、その様子をぼーっと眺めていた。
ふと、視線を感じて振り返ると、カメラを構えたおじさんが立っていた。おじさんは、趣味のカメラで、わが子を撮りたいと言ってくれた。こんなびしょびしょの子らで良ければどうぞどうぞ、と撮ってもらった。

しばらく撮影したのち、私たち夫婦も一緒にどうかと提案してくれ、お言葉に甘えて撮ってもらうことになった。しばらく世間話をして、写真をくださるということで住所を教えて、その日は別れた。
数日後、おじさんが送ってくれた写真が届いた。その写真の中の子供たちの、生き生きとした表情。楽しかったその瞬間が見事に切り取られてあった。写真ってこんなに素晴らしいかと感激しきりであった。
私たち夫婦はめったに子供を撮らないが、家族写真も全くと言っていいほど撮らない。あの日の私達はおしゃれからほど遠い自分ではあったけれど、写真で残ると特別な一日になった。
あの日は川記念日にしようと密かに決めた次第である。
(30代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 08:56
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「ほっ!と一息家族」エピソード
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