ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2020年06月13日    ※イラストはイメージです

自然の庭

「きっとびっくりするよ」と結婚前夫は言って私を実家に連れて行った。「何にびっくりするの」と聞いてもただ笑って答えない。ご両親やきょうだいに会い、結婚も快諾された。聞き慣れない方言も新鮮だった。

翌日、夫は私を生まれた家に連れて行った。村の山深く、車も入れず道端に止めて歩いて山の中へ。頂き近くにポツンと建つ小さな古い家。夫が生まれ育った家だった。 

778389.jpg森の中の、今は誰も住まいしない一軒家。木々に囲まれ、草花が茂り、時間が止まったような静寂の中、空と緑しか見えない。ここで夫は中学生まで過ごした。木々と草花を友として。耳に届くのは風にざわめく木々の音、沢の流れ、鳥の声。何と贅沢な自然の庭。

夫が生きものをことの他愛し、木々や草花にめっぽう詳しい訳がわかった瞬間だった。誰に対しても、虫や動物に対してさえも優しい夫を育んだ自然の庭だった。

「びっくりしただろ、こんなところで育ったんだよ」と夫。私が知らない子ども時代の夫を知っているこの自然。久しぶりにあの「庭」に行きましょう。木々は空に向かって更に伸びたことだろう。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 10:50 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

息子の気配り

1891129.jpg娘の彼氏が挨拶に来た。いつも娘を迎えに来るが、娘は私たちと彼氏を会わせるのが恥ずかしいのか、私たちの隙を見つけ出かけてしまう。娘が出かける日を聞きつけ息子夫婦が遊びに来た。息子は彼氏が来るのを待ちわびていた。会った事もないのに、彼氏の愛称である「たっくんにいつ会わせるんだよ?」と娘の前で「たっくん」を連発。

最初の内は恥ずかしがっていた娘だが、弟の「たっくん」攻撃に娘も満更ではない様子、彼氏が到着すると、まず弟夫婦が彼氏に挨拶に行った。その時「両親が会いたがってますよ」と息子が彼氏に話すと、初めて彼氏が車から降りてきた。「娘の父です」と私が挨拶すると、さすが娘が選んだ相手。「いつか手土産を持って挨拶しなければならないと思っていたのですが」と見るからに品行方正な好青年だった。

私は「娘を頼みます」とまだ婚約もしていない内に思わず言ってしまった。これは姉思いの息子なりの気配りだと思う。息子と違い姉はこうでもしないと彼氏を私達夫婦に中々会わせる事が出来ない。彼氏と私たちの距離を近づける為、息子が姉を気遣い、計画していた様に感じる。

いきない私達夫婦や、息子夫婦と初対面した「たっくん」も驚いた事だろうだろうが、息子のお蔭で距離が一気に近づく事が出来た。息子に続いて「娘の結婚も早いかな」と思った私がいた。

(60代・男性)

posted by ファミリー・プロミス at 10:44 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

糸電話復活

589351.png自粛の折り、テレビやスマホにも飽きてきて、何か、という雰囲気が家内にあふれだした。三密も言われているのでかるたやトランプは避け、ぬり絵や似顔絵描きではどうかなという思いが消えない。そうか、飽きるのはコミュニケーションがないからと思い至った時、糸電話を思いついた。さっそく提案したら家族が乗ってきた。

昔作るのが難しかった丸筒にはトイレットペーパーの芯が当てられるし、糸には丈夫なタコ糸がある。取り掛かり始めると夫も乗ってきた。糸の長さを二メートルにして作り上げると、孫が「ばあばそっち持ってお耳に当てて」と言ってきた。

糸がまっすぐになると「ばあば、美味しいご飯をありがとう。おさかなおいしかったよ」と第一声が飛び込んできた。「あら、うれしい、それって素敵な男の子よ」と返すと、隣で聞いていた夫が「こいつは一本取られた」とはでにのけぞった。

食事作りへの感謝を口にしない自分に気がついたということなのだろうか。相手が夫になっても孫は一向に筒を耳に当てることなくしゃべり続けている。楽しいのだろうし、こちらもいい気分転換になる。明日も、と言ってきているが、次の策を考えておかねばとも思う。自粛のメリットを探すのが楽しみになってきた。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 10:35 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月11日    ※イラストはイメージです

川記念日

最近の週末は、もっぱら家族で自転車に乗って出かけている。元々人口の少ない土地であるが、一応3蜜を避けて人気のない場所を選んで出かける。小学生の娘と、5歳の双子と夫と私。

先日、河川敷を2キロほど行くと、子供を遊ばせるのにちょうどいい浅瀬があった。清流と呼ばれるだけあるきれいな水で、子供たちはすぐにびしょびしょになって遊び始めた。私たち夫婦は二人で足を川につけながら、その様子をぼーっと眺めていた。

ふと、視線を感じて振り返ると、カメラを構えたおじさんが立っていた。おじさんは、趣味のカメラで、わが子を撮りたいと言ってくれた。こんなびしょびしょの子らで良ければどうぞどうぞ、と撮ってもらった。

535869.jpgしばらく撮影したのち、私たち夫婦も一緒にどうかと提案してくれ、お言葉に甘えて撮ってもらうことになった。しばらく世間話をして、写真をくださるということで住所を教えて、その日は別れた。

数日後、おじさんが送ってくれた写真が届いた。その写真の中の子供たちの、生き生きとした表情。楽しかったその瞬間が見事に切り取られてあった。写真ってこんなに素晴らしいかと感激しきりであった。

私たち夫婦はめったに子供を撮らないが、家族写真も全くと言っていいほど撮らない。あの日の私達はおしゃれからほど遠い自分ではあったけれど、写真で残ると特別な一日になった。

あの日は川記念日にしようと密かに決めた次第である。

(30代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 08:56 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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