ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2017年12月22日    ※イラストはイメージです

プライマリー

 実家は貧しかったので、子供の頃はピアノ教室に行っている子がうらやましかった。それに、近所に何でも欲しいものを買ってもらっている男の子がいて、自分の弟が不憫だと感じたことがあった。

 その反動で、私の長女には、ピアノ教室に行かせている。下の男の子はまだあまり物を欲しがらないが、ことあるごとにおもちゃを買い与えているのは、夫ではなく私の方だ。

 長女はピアノが面白くないらしく、家では全然練習しない。長男もラジコンがうまく使えず壁に激突、溝に落ちて、破壊寸前である。ピアノはそういえば自分がやりたかったんだと気が付いて、最近は私が5歳児コースの超初期の本を見て時々弾いている。やっと両手が使えるようになって、誰もが知っているような曲もたどたどしく弾けるようになってきた。

092306.jpg 下手な母親でも一生懸命弾いていると、娘は対抗意識を持つらしく、彼女も練習し始めた。この頃は夕食後に私と娘が片手ずつ弾いて、合わせたりしている。

 息子のラジコンは、私もやってみたら意外と難しかった。これは私が操作してももうすぐ壊滅するだろう。

 子供たちの楽しむ姿を見ていたら、実家の両親は、物やお金はあまり与えてくれなかったけど、いつも私たち兄弟にちゃんと向き合って、一緒に遊んだり話を聞いてくれていたなと思い出した。

(30代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 21:09 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月18日    ※イラストはイメージです

恋愛の心得

 来年短大を卒業し就職が内定している息子に彼女ができ交際半年を過ぎた。彼女は短大の後輩であり交際3か月を過ぎた頃より我が家を訪れ、今では会社の寮で生活している娘よりも家にいる時間が長く感じられる程、我が家には馴染んでいる。息子も彼女との熱々ぶりばかり私に聞かせるので「燃え尽きなければよいが」と陰ながら心配はしていたが、ある日息子より彼女との真剣な交際内容を聞き安堵した。

977366.jpg 余りに熱々ぶりに「お互い素の自分を出し切っていないのでは」と心配した私の予想に反し、息子も彼女もありのままの自分を双方だしていた。故に週に2日は口論する事もあると言う。だが口論するたびにお互いを知り絆は深まり愛情は増していった。

 息子と彼女にはお互いに定めたルールがある。「当日の喧嘩は翌日には絶対に持ち越さない」。それを聞いて安心した。「恋愛」と言う甘い言葉に酔いあ互いに自分を取り繕って我慢を重ね、交際を続け結婚に至っても「こんなはずではなかった」と失望して落胆にかられるケースが多い。お互い素の性格を認めあって交際しているのであれば私は応援する。

 私も子供達が成人する頃から恋愛の心得は伝えておいた。「自分と人生を共に歩ける相手と出会えたら、金と時間は惜しむな」と。妻との恋愛で得た教訓だが息子も私の心得を忠実に実践している。息子が短大を卒業し就職して、彼女も再来年卒業しそれぞれ環境が変わる中、更にお互いを慕い愛情を深め将来は共に人生を歩める事を祈る。

 因みに彼女の苗字は妻の旧姓と同じである。偶然だが何か運命も感じている。

(50代・男性)

posted by ファミリー・プロミス at 15:11 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シャンプー

 銭湯は母に連れられていつも一番風呂でした。母が髪を洗ってくれる。頭を母の太腿にあずけて目を閉じる。液体シャンプーのない時代で、母は石鹸で洗髪してくれました。その香りと泡立つ様子が気持ちよく、いつまでもこうして母に抱かれていたいと思ったものです。母の指の力加減の心地よさ。

 シャンプーがすむと、今度は体を洗ってくれました。親に庇護されて子どもとは何と幸せな存在でしょう。やがて小さな紙袋に小分けした洗髪剤が登場しました。でも濡れた手では開けにくいし、使用後はゴミにもなる。母は専ら石鹸を好んで使っていました。

544787.jpg 先日、温泉で母と一緒に入浴していた時、母がちょっと頭を洗ってほしい、と言ったのです。まだまだ元気と安心していましたが、洗髪はしんどいらしいのです。丸くなった背中を流すことは幾度かありましたが、シャンプーは初めてでした。ああ何と小さくなった母の頭。手の平で包めそう。ボリュームがあって黒々していた母の髪が、こんなに弱々しいのに改めて気付かされたのです。

 若い母が私の体や頭を洗ってくれた日が夢のように遠くなっていました。長い長い歳月が流れていたのでした。母の髪を洗いながら、銭湯で石鹸をたっぷり泡立てて洗ってくれた元気な若い母を思い出しながら、目が熱くなりました。

 「ああさっぱりした、ありがとう」と母がにっこり笑いました。ああ、なんと幸せな瞬間でしょうか。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 15:00 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月11日    ※イラストはイメージです

覚えなくっちゃ、花の名

710494.jpg 孫を伴い公園に向かう途中、道の端に花びらが落ちている。比較的丸くピンクで厚ぼったいから「つばき」と教えてやった。続いて少し細長い赤みを帯びた花びらでは「さざんか」と教える。そのたびに花びらを拾い香りを嗅いだあと、摘まんだ手を伸ばして花びらを放ち舞わせる孫のしぐさが可愛い。

 公園に着くと、「リンドウ」「パンジー」などと指さされるたび答えてやる。ところが孫が真似て口にするたび娘の顔が真顔になってゆく。そして「私も覚えなくっちゃ」と言い、孫と一緒に口にする。娘の子育ての手法でもあるとみた。その上で、子育てで忙しいし、所が変わってあまり見かけない花もあるからそんなに悲観することないと慰めるが、そうはいかないという表情でいる。

 それなら、とまだ実をつけている「ムラサキシキブ」をはじめ、「のぎく」など見かけるたび合唱になった。もちろんうろ覚えのものは宿題になるが、孫と娘の顔つきは若干違うのに気づく。でもそれはそれで楽しい。

 今度来るときは図鑑を持ってなどと話が弾む。孫の興味が移るたびに改めて覚えなければいけないものもある。人の子の親ってやっぱり大変だと改めて思う。

(60代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 14:53 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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