ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2016年08月08日

母と長良川

138510.jpg 八十路の両親を後部座席に乗せて、下呂温泉に向かった。途中母が「大きな川やねえ」と言った時、父が「木曽川や」と教え、「この上が長良川よ」と私。「ああ長良川・・」と母は案の定、川の名を感慨深げに呟いた。

 「長良川は近いの」とふいに母が問うた。私は母の真意が読めた。母は行きたいのだ、見たいのだ長良川を。「近いよ、行こうか」と私。

 金華山が眺められる長良川岸に車を停める。「きれいな川やねえ」と母は、ハンドバッグからいつも携帯している祖父母の写真を取り出して、語りかけた。「長良川に来たよ。兄さんが住んでいた町に来たよ」。

 半世紀も前、長良川の河畔で、母の兄夫婦が住んでいた。妻は病を得、しばらくして、病死したと兄から知らせが来た。母が号泣したのを私は覚えている。母にとって長良川は兄夫婦の思い出が詰まったまだ見ぬ場所だった。同い年だった彼女とは姉妹のように仲良くしていた。

 「長良川を堪能したわ。さ、下呂に急ご」。母はそう言うと写真をしまい、長年の思いを達成したようなさっぱりした表情になった。下呂までの車中、両親は、亡き兄夫婦の思い出話の花を咲かせていた。そして母は今度は鵜飼を見に来たいと言った。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 21:12 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月06日

忘れられない花火大会

153339.jpg 人混みの嫌いな私が、娘が就職し生活してる村の花火大会を見学した。

 この村は都会のある地区と提携し都会の子供に山村の生活を体験してもらう宿泊施設の誘致や道の駅で急激に村が活性化して花火大会も盛大に行われている。普段歩いて10分ほどの地元の花火大会でさえ家の窓かテレビで見ている私。家に閉じこもり気味な私をどうにか外に連れ出そうと妻と息子にほぼ強引に車に乗せられ花火大会を見る事となった。

 7時間前に会場についたので最適な場所がとれた。花火大会と村の祭りが一緒の日だったので祭りの見学や抽選大会など村は盛り上がりを見せ時間が過ぎ、最初の花火が大輪を咲かせた。こんな近くで花火を見るのは初めて。地元の花火をテレビで見ている自分が滑稽に思えた。

 娘が暫くしてやってきた。駐車場が満杯の為、職場から息を切らせて走ってきた。感動の花火大会も終わりに近づき、息子の車で5キロ程先の職場まで娘の車を取りにいく。殆ど灯りのない山道。娘の話だとタヌキや猿がたまに出没するそうだ。そんな危険な夜道を娘は走ってやってきた。

 家にいるときは虫が出ただけで大騒ぎしていた娘が逞しくなったものだ。子供たちの成長は早い。このところ歳のせいか元気がなくなってきた私。妻と息子は娘が頑張っている姿を私に見せ、元の元気な私に戻ってもらいたくて花火大会に連れてきてくれたようだ。

 家族の気遣いが嬉しく、忘れられない花火大会となった。

(50代・男性)
posted by ファミリー・プロミス at 11:07 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月22日

見たいよね、カタツムリ

158393.jpg 毎年のことだが、やはり梅雨に入って雨や曇り模様の日が続く。退屈し窓越しに庭を眺めていると鼻歌が出てきた。そしていつしか「つのだせ、やりだせ、あたまだせ」を繰り返していた。

 すると「おばあちゃん、でんでんむしって?」「つのだせ、やりだせって?」と孫が尋ねてくる。おもちゃ遊びをしていてもちゃんと聞こえていたらしい。

 「あら、見たことないの。葉っぱの上にいるの」と返すと、「ぜーんぜん」とかぶりを振る。「じゃあ」と言い、庭に降りて小雨に濡れながら紫陽花の葉をひっくり返してみたりしたが、いない。「いたっ」と思い根元をみると抜け殻。そういえば最近カタツムリを見かけない、とママも言い出す。

 そういえばね、と返しながら、マイマイ、ジブリなどと呼ぶ地域ではどうなのだろうと思う。鳴かないし飛ばないので見つけにくいというだけではなさそうだ。

 孫には絵本を広げ「これよ」と言って指さしてやったが、やはり実物を見せてやった方が、という思いが募る。「ほかにもね」と言いかけてやめた。海外のものを見せてどうしようというのだと思ったからだ。

 どうしたの?と言わんばかりの顔つきで見つめてくる孫。思わず抱きしめてやった。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 14:32 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

親に感謝

 小さな会社を経営している友人は、幼い頃は赤貧の生活だったという。小学生から新聞配達等で家計を助け、夜間大学に通いながら会社を設立した。先日その友人がこんなことを言った。

 「両親はギャンブル好きで借金だらけの生活。取り立て人が毎日のように来て子ども心に怖かった。そんな親だけど感謝してる。生んでくれたことだけで感謝。頼んで産んでもらってないって理屈いう人もいるが、命をくれたことに感謝こそすれ、恨む気持ちはさらさらない。お蔭で生きる楽しさ、しんどさ、面白さ、経営の苦労・・いろんなこと経験してる。親があっての自分」。

501576.jpg 私ははっとした。どこの家庭でも親子のいさかいは大なり小なりある。でも『感謝』という言葉を頭に置いて親と接していたら、いさかいなんて起こりえないのではないかと。友人のその一言を聞いてから、私は親にまず感謝ありき、の気持ちで接しているうち、不思議なもので、親との衝突はなくなった。

 両親も優しく物わかりがよくなったような気がする。要は気持ちの持ち方一つなのだ。何気ない友人の一言に、今は感謝の気持ちで一杯である。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 14:27 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

我が家の看護師さん

434466.jpg目下入院中の私。診断名は肺炎と喘息発作。ずいぶん回復し、明日には退院できることになっている。
入院中は里心が付いて、子供達の面倒をみてくれている夫や義母に迷惑をかけないよう、電話も我慢している。

入院に至るまでにはまず自宅での高熱と激しい頭痛、激しい咳と痰があったのだが、ここで大活躍してくれたのが5歳の娘だ。
こまめに掛けものの調節をしてくれ、熱を測り飲み物の準備をしてくれる。下の子に移らないよう隔離の徹底(笑)、適宜夫に私の状態を知らせてくれた。

正に頼れる看護師さん。病む私の大きな支えとなって活躍してくれた。「あー、忙しい忙しい。私、大活躍だね」と言いつつ(笑)

入院して劇的に回復した私。明日帰ったら、思いっきり抱き締めて、ありがとうと言うつもりだ。

(30代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 13:02 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

目薬

143429.jpg 祖母の小さな目は優しくいつも笑っていた。晩年は逆睫毛と涙目のせいで、目薬とガーゼハンカチを手放さなかった。80歳を越えていたから、目薬をさすのも一苦労。歯のない口をあんぐりあけ「ありゃ」「あらら」と言いながら、目薬はいっこうに的中しない。

 見かねて手伝うと、祖母は笑い上戸で、なかなかいれてあげられないのだ。「もうちょっと我慢して」「目を閉じないで」と言うと、また少女のようにキャッキャと笑い、目薬は目に到達しないのだった。

 そんなお茶目な祖母が他界して35年。祖母が正座して必至で目薬を入れていた姿が、暖かい逆光の中に思い出される。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 15:41 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

我が家の潤滑油

202742.jpg 我が家の娘は天然である。現在は職場の寮で生活しているが、休日は我が家に帰ってくる。現在我が家は夫婦2人の生活。時には言葉の行き違いでギスギスした雰囲気になる事もあるが、娘が帰ってくるとなぜか和やかな雰囲気になる。持って生まれた性格なのか不思議に彼女がいると場が和む。

 以前私も職場で人間関係の複雑な部署にばかり配属されていた。上司曰く「私がいると人間関係が和む」が転属の理由と言われた。潤滑油がないと機械でも職場でも機能しなくなってしまう。しかしただの天然だけではその役目は務まらない。優しさ。計算された気配りができて潤滑油になれるのである。

 私の誕生日、父の日など娘は決まって自筆の手紙を添えて、今私が一番必要としてる物を考えプレゼントしてくれる。短い手紙だが愛情に溢れた文章が私の心に沁み目頭が熱くなる。

 娘は妻の親友の役目もするし、息子に彼女ができた報告も姉さんが一番最初。自分にはまだ彼氏もいないのに弟に恋愛のアドバイスしている姿が微笑ましく一人っ子の私はなぜか羨ましかった。職場でも「天然ちゃん」とからかわれれながらも、皆から信頼され可愛がられている様子が伺われる。

 知らず知らずに成長し潤滑油になってくれている娘。本当に感謝しています。

(50代・男性)
posted by ファミリー・プロミス at 15:32 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月28日

祖父の幸せ

033703.jpg 結婚するという友人と話していると「彼は長男なんだ。」「そうなんだ。大変だね。」という会話や「彼、次男なの」「へぇ!気楽でいいじゃん。」という話になることがあります。

 今の若い人にもこのような意識はありますが、ひと昔前には、その家で何番目に生まれたかということが、その人の人生を左右するほど重大なものであったようです。

 私の祖父は、農家を営む大きなお家の次男として生まれました。お兄さんはとても優秀な方だったそうで、好きな勉強に励み、大学にも入れてもらいました。家族はお兄さんを長男として特別大切に育てました。

 一方、次男であった祖父は、農家として家を継ぐことが決められていました。親の決めた農業高校に進み、大学に行くことは許されません。親からのもらい物やお土産は、いつも兄とは区別された違うものでした。

 のちに祖父はこの現実に堪えかね、単身で今の我々の故郷となる土地に繰り出し、新しい生活を始めます。祖父は、自分の青春時代の不服を時々口にしていました。行動力があって、頭が良く勉強家な祖父でしたが、その原動力になっていたのは、お兄さんへのコンプレックスそのものだったようです。

 先日、亡くなる前の祖父が、親戚にこう語っていたと聞きました。

 私には家族がある。子どもたちや孫がそれぞれに家庭を築き、ひ孫にまで脈々と命をつないでいる。家族が仲良く健康であることに勝る幸せはない。私は兄よりも幸せな人生だった。死んだ後の心配は何ひとつないよ。

 20代でたった一人、故郷から出てきた祖父との家族写真には今、20人の家族が写っています。祖父がくれた命です。

(30代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 20:59 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

祖母の背中

279433.png インスタントラーメンというと祖母の背中が必ず思い出される。

 私は当時小学生。祖母が、昼休みに帰宅する息子(私の叔父)のために、毎日インスタントラーメンを作っていた。小鍋でゆでている後ろ姿。それにちくわの輪切りを入れるのが祖母流だった。

 私には祖母が随分年寄りに思えたが、今の私くらいの歳で、60代半ばだったはずだ。それが寂しく映ったのには、わけがある。祖父母は田舎で暮らしていたが、叔父が私の父の会社に就職するのを機に、母が祖父母を大阪に呼び寄せたのだ。

 初めての都会生活の不安、田舎での友人知人との別れ。それらのせいで、祖父母はどことなく寂しそうだった。それは子どもの私の目にも分かった。

 毎日祖母はインスタントラーメンを作った。幸い叔父はインスタントラーメンが大好きで楽しみに帰宅していた。

 もう遠い遠い思い出となり、祖父母も叔父もいない。インスタントラーメンと祖母の背中。切っても切れない私のちょっと心が痛い点景である。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 20:42 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おばちゃんってかわいいね

382180.jpg 留守にするお宅の子を預かっていたときのことだ。見知らぬうちである我が家の中や庭をもの珍しげに見ているうちはよかったが、そのうちに塞ぎこむようにして居間のテーブルの前に座り込み、持ってきた画用紙に絵を描いたり足し算や引き算の式を書いたりし出した。

 が、答えをなかなか書こうとしないので「こうでしょ」と言いながら指を折って教え出したらプイと顔をそむけ窓辺に行って外を眺めたままになってしまった。

 そこで子育て中の娘に電話して状況を伝えると「早く家に帰りたいのよ、きっと」と言われた。そうなのか、気がつかなかった。答えを求めていたのではなかったのだ。子育てがなくなってから時間が経っているせいかなと思ったりした。

 母親が迎えに来たとき、こうこうしかじかで反省していると伝えていると、脇で聞いていた子が「おばちゃんってかわいいね」と言い出す。するとすかさず母親が「誉め言葉です。こういうとき、いつもうちではそう言って誉めてやっているから」と言うので、「ありがと」と返し子の頭を撫でてやった。

 「ご機嫌も直ったようね、よかった」と母親に伝えていると「おばちゃん、また来るね」と言ってくれた。良い子だ、手を引かれる子の髪の毛が弾んでいるのを見て笑みがこぼれた。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 20:30 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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