ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2019年09月14日    ※イラストはイメージです

夏の終わり

528669.jpg子供の夏休みが終わった。

今年の夏は、なんだか例年に比べて長かった。

そう思うのは、子供が学童保育に行きたがらず、毎日家にいたからだ。

子供同士でも、女の子は色々あるらしい。

元々仕事の無い日は学童保育を休ませて子供と遊んでいたが、今年は私が休みでなくてもどうしても行きたくないと言う。まだ小学2年生だから家にひとりと言うのは心配すぎる。

かといって学童保育は義務ではないから子供に無理強いしたくない。

私の仕事の日には実家にお願いしたり、友人と協力し合ってやりくりし、なんとか夏休みを乗り切った。

海に映画、キャンプ、プール、お買いもの。思いつく場所は大抵行った。その都度へとへとになるまで一緒に遊んだ。

娘や娘の友人の会話はいつの間にか大人びていて、聞いていると立派な女子だ。保護者と言うより友人気分で私まで若返った気分になる。

長い夏休みがとうとう終わって、やっと私の休める日が来た。

ゆっくり過ごす時間をあんなに熱望していたのに、いざ来ると、なんだかさみしい気がするのが、不思議である。

(30代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 10:54 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キャリアを捨てゼロから

375916.jpg 前職から再就職をして2年8か月。私はまた新しい職につく事となった。仕事が熟練するにつれ効率が上がり入社時は1日かかった仕事量が半日で終わってしまい、一日のノルマの終わった私は帰る訳にもいかず、些細な仕事を自分で見つけ1日を過ごす。前職の様に仕事の流れを自分で決められる立場でもなく、仕事が熟練するにつれ、一日の自分のノルマが早く終わってしまう悪循環。

 自分の性格上仕事量と時間を調整する事も出来ず、経験者で年長の私に上司からは仕事の指示もなく仕事のモチベーションは下がる一方。将来を期待され生き生きと仕事の話をする子供達を見ると羨ましかった。

 61歳にもなり、熟練した現在の仕事を年金が貰えるまで続けた方が賢明な生き方かもしれないが、キャリアを捨てゼロから新たな仕事に挑戦するのも子供たちの様に充実した毎日が送れると思い新たな職場に試験、面接を受け内定を貰い、会社に一身上の都合で退職届を出し慰留されたが私の後任が決まるまで働く事で円満退社をする事が出来た。

 新たな会社で研修を受ける。覚える事が沢山で不安と期待が入り混じっているが、新人として又仕事に対してモチベーションが上がってきた。家族からは「がんばれ」と励まされ、これから第三の人生頑張ります。

(60代・男性)
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苦心の輪、広がれ

124375.jpg 小さな家庭菜園をやっている。トマト、キュウリなど自分で育てたものを毎日味わえる喜びが夏にはある。が、今年は日照不足と日照りが交互にやってきたために育て方が難しく収穫しても味が今一つだ。さらにカラスの急襲が目立って盛んだ。そこでいつもの色物のテープ張りや網掛けに加えて適所にトゲのある材料を置くなどしたらようやく遠のいた。

 こんな苦労話を道で立ち話していると、突然窓が開いて「いい話を聞いた。さっそくうちでもやってみたい。うちの菜園を見てくれ」と声をかけられる。菜園をしている方と知らなかった家だが、やはりカラスには苦労していて、見つけると窓を開いて「パン」と手を叩く方法で防いでいたと言う。早速三人でテープや網の張り位置のほか、止まりそうなそこここにバラ線を張ったらよいかもなどと話が弾んだ。

 さらにあそこの家でもやっている、などの情報も得られ、たまに情報交換会をしよう、昼食会を兼ねてということになった。カラス対策のほか、味をよくするもっと良い方法があるかも、肥料や水遣りは、などと期待が膨らむ。家に戻って夫に話したら「僕も」と言う。確かに協働作業者だが「ここは女子会で、でも将来的にはありかも」ということにした。広がりが楽しみになってきた。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 10:47 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

母の来訪

1442881.jpg あれは28歳の時。母と意見が合わず家を飛び出した。母は重い心臓病で階段を上がるのもやっとの体。それを思うと気がかりだったが、どうしても一人になりたかった。でも母の体を思うと遠くへは行けず、家から車で15分の所にアパートを借りたのだった。毎日家の様子を伺い、明かりがついているのを見届けると安心した。

 家を出て2カ月くらい経った頃、思いもかけず母から電話がかかってきた。「どうしてるの」と、声を荒らげるでもなく、落ち着いた優しい母の声。あいにく私は体調悪く寝込んでいて、電話に出るのもやっとだったが、母の声に言葉が詰まった。私はすぐ母に甘えて、体調が悪いことを告げた。「気を付けるのよ。無理しないようにね」と言われて電話を切った後、私はうれしくて布団をかぶって泣いた。

 それから二時間くらいしてドアを叩く音。立っていたのは二カ月ぶりに見る母だった。心配して、電車に乗って探し探しやってきたのだ。医師から心臓手術をすぐにもやるように勧告されている重症の母が。

 家を飛び出した私なのに、そのことは言及せず、ひたすら娘を案じてやってきてくれた母。その夜は、小さな布団で一緒に寝た。母の丸くなった背中を眺めながら、決心した。家に帰ろうと。

 その後、母は心臓手術を受け成功した。

(60代・女性)

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2019年08月10日    ※イラストはイメージです

息子の独立

 息子が独立した。婚約者が県の職員となり赴任地が自宅から遥か遠く高速で1時間半の場所。息子は婚約者の通勤距離緩和の為、独立の道を選んだ。まだ結婚前の同棲。私世代とするとふしだらな感がするが、息子の理路整然とした同棲理由、婚約者の両親も承諾している事から私も同意した。

 息子が私の許可を得てから僅か2週間で部屋を借り家財道具を揃え引っ越しの日を迎えた。婚約者の父が引っ越しの当日手伝いに来てくれ引っ越しは無事完了した。息子は私に似て思い立てばすぐに実行。この短い期間で部屋を見つけ不動産屋で契約。休日もない中。時間を惜しんで目標を実現していく。あの幼かった息子も大人の男になったと認めた。

 妻と仕事の休日が一緒の日。息子と婚約者が住む部屋を訪問した。2人とも幸せそうだった。本当に。家では家事は何一つしない息子が家事を分担している。料理を作る度に携帯に画像を送ってくる。息子は職人気質で気難しい性格。それをうまく操縦している婚約者。本当にお似合いだ。今年公務員となり仕事が落ち着いたら籍を入れると言う。早く孫の顔が見たい。

 息子がいなくなり妻と二人の生活。静かで新婚時代に戻った様だ。あのエネルギッシュな二人に負けない様、私たち夫婦も仲良く暮らしていきたい。

(60代・男性)
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教えちゃった、ハグ

 孫にハグを教えた。嬉しいとき、喜びを分かち合いたいときにする仕草として最高のものだという言葉を添えて。分かった、というから試しにということで、こうだねと軽く上体を接触させ、両腕で相手の体をそっと包み込むようにと教えながら三度四度と試しにやってみるとすぐに飲み込んだ。

 ところがその後一週間過ぎても、二週間が過ぎても何もしてくれない。さては照れ屋さんなのかと思って「ハグは?もう忘れてしまったの?」と聞くと「嬉しかったこと、とくになかったから」とあっさりと言う。せっかく教えたこともあり、もったいないことと思った私は「こうして元気に、笑顔で一日を終えることが出来ているじゃない、それって素晴らしいことじゃない?」と少々屁理屈気味の言葉を投げかけ「だからハグ」と言うと、「分かった」と言って応じてくれた。

 けれども無愛想に突っ立ったままだったので「もう少し腕に力を入れないと気持ちが伝わらない」と教えるとギュッとしてくる。これで孫に本当に大きな喜びがあった時のことを思うと少しワクワクする。ハグを教えたこと、もちろん娘夫婦にも伝えた。

(60代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 11:36 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

初めての飛行機

 初めて飛行機に乗ったのは、大学入学祝いに両親と三人で九州へ家族旅行した50年前。旅行会社も数少なく、知り合いが経営する小さな旅行会社でコーディネイトしてもらい、宮崎と鹿児島を回る二泊三日の旅。機内で私と母はシートベルトがうまくできず、見かねて隣のおじさんが教えてくれた。

 当時の南九州は新婚旅行のメッカで、青島、霧島、指宿、長崎鼻、池田湖、サボテン公園、鵜戸神宮・・どこも新婚カップルばかり。

 十八歳の私はこの旅で初めてハイヒールをはいた。今でこそラフな恰好で旅をする人が多くなったが、当時の旅は精一杯めかしたものだ。まして飛行機に乗るとなれば一張羅を着込む。両親共々私もスーツを着込んでいた。入学祝いに母が選んでくれたスーツだった。

 帰阪の日は昭和44年4月4日、4という数字が4つ並び、縁起かつぎの母はいやがった。何事も起こりませんようにと祈り続けた甲斐あって無事に着いたが、帰宅してテレビを見て仰天した。私達の次に着いた飛行機がオーバンランして空港の草むらに突っ込んだというニュース。家族で胸をなで下ろした。

 忘れられない初めての空の旅になった。

(60代・女性)

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2019年07月13日    ※イラストはイメージです

オリンピックチケット当選

 オリンピックのチケット応募に私以外の家族は祈りを込めスマホに応募していた。私はスマホの操作が不慣れで娘に依頼した。種目も娘任せ。私は混雑している所が苦手なので正直言うと無関心。チケットの当落発表も家族は待機者多数だが待ち続けたが皆応募したチケットは落選した。息子は当たれば奇跡だとラインで怒りを爆発させていた。

 一番無関心な私は、当然待機者多数の当落発表も待たず落選は確実だろうと思った。そんな私のスマホにメールで当選通知が来た。え一番無関心な私が当選?目を疑ったが確かに当選通知であった。総て落選し落胆する家族に私のチケット当選を伝えると「一番興味のない人に当たるんだね」と妻から言われ、息子はまさかの奇跡に「やった一生の想い出だ」と喜んでいた。

 息子が購入手続きを済ませチケット代金も支払ってくれた。これで家族4人オリンピックを生で観戦できる。

 当初無関心だった私も家族が喜ぶ姿を見て興奮してきた。もうじき息子も結婚し独立する。これが最後の家族旅行となるだろう。私の当選は神様の悪戯だろうが、世界を代表する選手が熱戦を繰り広げる4年に1度の大会。一生の想い出にしたい。

(60代・男性)
posted by ファミリー・プロミス at 17:06 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

役立ちあい

 門柱の郵便受けを覗いていると、顔見知りの主婦が通りかかった。目が合うと「主人が定年退職し、その後ずっと手持無沙汰にして家でごろごろしていて困る。健康にも良くないし、どうしたものか」と話しかけてきた。悩んでいるようでも一種ののろけ話だろうと思い、聞いてあげればすっきりすると思っていた。

 ところが一区切りすると「お宅ではどうか」と真顔で尋ねてきた。「朝起きるのがもともと早いので朝食づくり、家庭菜園、風呂掃除そして朝食の具材の買い物かな」と話すと、「それでは私の仕事が半分になってしまう」と言いながら玄関先の落ち葉の話を口にした。せめてそれくらいの片づけはやって欲しい、と言いたいらしい。

 「そうね」と言いふとわが家を顧みると、垣根を含めいつもすっきりしている。すぐに夫のおかげと思った。口にださずともさりげなく手をかけ気持ちよい環境を整える。そういう暮らしの在り方もあってよいと思った私は「他に目に見えないところでやってくれているものがあるのでは」と投げかけてみた。

 すると思い当たることがあったのか「そうね」と言い少し落ち着いた表情を見せた。ふと「役立ちあいね」と口にすると「それそれ」と言い、「話し合ってみる」と笑顔を見せた。よかったと思った。

(60代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 17:03 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビッグなプレゼント

 生命保険に関心はなかった。日本人の90%以上が生命保険に加入しているというデータがあるが、私は人ごとだった。死ぬ事や病気になったことを想定すること自体、縁起でもないから考えたくない。それに体には自信があった。入院なんてすることもないだろう。

 ところが、我が意に反して30代半ばに突然の入院を経験してしまった。十日間の入院生活。退院時に計算書を見た時はびっくり。

 帰宅すると父が言った。「保険がきくだろうよ」。そうだった。思い出した。この入院の一年前、父から思わぬプレゼントがあった。それは「いつまでも若くないぞ」と言われて手渡された私の終身保険証書。入院手術特約が付いていた。私はありがたく頂戴したが、証書を念入りに見ることもなく引き出しの奥にしまい込んでいた。必要とするのは遠い先のことだと・・。

 父が贈ってくれたこのプレゼントのお蔭で、大いに助かった。感謝でいっぱいになった三十年前の秋。今の私は年々体力に自信がなくなり、今になって年々このビッグな父からの贈り物の存在感が増している。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 17:00 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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