ファミリープロミス    ほっ!と一息家族エピソード

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2020年05月23日    ※イラストはイメージです

桃の季節

187840.jpg 店頭に桃が並ぶ季節になった。甘酸っぱい桃の香りに亡くなった叔父を思い出す。果物はあまり食べなかったのに、桃だけは好んだ。叔父は桃畑の中で育った。叔父の姉である私の母や、私自身にとっても桃は故郷そのもの。夏休みには祖父母が暮らす桃畑の山に行くのが待ち遠しかった。

 もぎたての桃はジューシーで何とおいしかったこと。兄のように慕い、大人になってもお兄ちゃんと呼んで慕っていた叔父が六十二歳で急逝したのは、桃がおいしい季節だった。「この桃おいしいなあ」と夕食後の桃を至福の表情で口にしたのが最期の言葉だったという。その一時間後、叔父は逝った。

 訃報に駆けつけたあの日、叔父の部屋で携帯電話が叔父の大好きな歌の着メロで呼んでいた。主が出ない電話に次々と打ち合わせのメッセージが入る。明日のこと、来週のこと・・。もう叔父には来ない時間なのに。携帯電話が思いのほか哀しみを増幅させた。

 叔父がいなくなって桃の季節が寂しくなった。桃の香りは記憶の扉を開き遠い日を招き入れてくれる。故郷の山、祖父母の姿、若い叔父に遊んでもらっていた私。将棋をして、いつも上手に負けてくれた夏の日の縁側。あの時も傍らにガラス皿に乗った桃があった。おにいちゃん、また桃の季節が来たよ。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 15:53 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

失恋が生んだ家族の絆

1002117.jpg 私の家族はファミリープロミスの8つ目、家族独自の約束として「家族に何か嬉しいことがあれば一緒に喜び、悲しいことがあれば一緒に悲しむ」というものがあります。今回はそのプロミスができる過程をお話します。

 私が高校生の頃、大好きな人に振られてしまい、夜な夜な1人部屋で泣いていることがありました。私は、私が悲しむことで家族まで悲しくさせたくないという気持ちがあり、親には泣いている姿を見せないようにしていたのです。

 しかし、そんな悲しむ姿を悟った母親は、私が部屋で1人泣いていることに気づき、慰めてくれるどころか、私と一緒に泣いてくれたのです。私はそんな母の姿をみて、私のことを私より悲しんでくれる人がいると知り、嬉しい気持ちになりました。そのおかげで失恋してしまった悲しさも半減し、立ち直ることができました。

 その日から、私たちの家族では、家族内で嬉しい気持ちも悲しい気持ちも共有することで嬉しさは倍、悲しさは半減しようと約束しています。

(20代・女性)

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2020年05月09日    ※イラストはイメージです

小さな春

 テレビでプランター野菜栽培を見るたびに飛びついて、なんとなく植えては失敗を繰り返していた夏野菜。今年の春は自宅時間が長いため、放置していた小さな庭の一角を耕すことにした。今まではインターネットで見た情報やテレビでうろ覚えの情報を頼りにして、苗もの・種ものもスーパーで買っていたが、今回は苗もの専門店で話を聞いてから植えることにした。

 苗もの専門店の方の知識はさすがに豊富で、私のような人間にも丁寧にわかりやすく教えてくれた。今まで例えばプランター野菜で失敗していた原因は風よけをしていなかったことと、肥料のタイミングの悪さ、初めてついた花を大事にしていなかったためと判明。特に1個目の花に実をつけることはとても大事なのだという。

696181.jpg 早速言われた通りやってみると、ついたついた、小さな実が1つ。この喜びは、閉塞感が付きまとう日々に潤いを与えてくれた。

 我が家の小さな子供たちも毎日観察しては、日々の小さな発見を報告してくれる。これから少しずつ畑を広げて、子供たちに地産地消をさせてやることが目下の目標である。

(30代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 13:27 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

昔取った杵柄

長引く緊急事態宣言、一日も早い終息を祈りながら子供と過ごす時間を与えて頂いています。

子供たちの日々の生活はTVゲーム三昧・・・。どこか外に連れ出したいがそれもできず・・・。

こうなれば、一緒にTVゲームで盛り上がろう!ということで普段はまったくゲームをすることがなかったわけだが、子供と一緒に遊んでみました。

〜昔取った杵柄〜

1266704.jpgなんとなんと子供たちが苦戦しているゲームをドンドン、クリアする父。

子供たちもビックリしながら興奮していました。

チョッピリ格好いい姿を見せることが出来たかな?!

どんな環境でも親子で笑って乗り越えてまいります。

(40代・男性)
posted by ファミリー・プロミス at 13:23 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

息子の結婚

1291945.jpg 今まで同棲を続けていた息子が5月30日に正式に籍をいれると婚約者と挨拶に来た。こんなご時世で、結婚式は騒動が収まって皆が心から祝福してもらえる時期にすると言う。23歳の息子と21歳の婚約者。付き合ってから2年。職人気質で気難しい息子にはしっかり者のこの婚約者はお似合いだ。

 妻がいくら注意しても動じない息子も婚約者の意見には素直に従う。交際1年目は何度か喧嘩があった様だが、同棲して絆が深まったのか、仲睦まじく感じる。お互いの感性に通じ合う物があるんだろうな。

 妻と娘が得意料理を振る舞い2人を祝福した。娘の彼氏の話題が出る度に私が「え〜」を連発して、婚約者のつぼにはまったのかその都度大笑いされ楽しい報告会となった。

 5月30日から私に正式に娘が増える。「お父さん」と言われた時の気分は照れ臭いだろうな。婚約者の親御さんとも息子は溶け込み今では名前で呼ばれているとか。若い2人に幸あれと祈る。

(60代・男性)

posted by ファミリー・プロミス at 13:15 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

初めてのあんよ

1069439.jpg 外出自粛要請されている週末、少し遅い朝食を済ませるとすぐに「タブレットを見て」と娘から連絡が入った。早速見せてもらうと、まだ誕生日の来ない二番目の孫が拍手に合わせ、立っちしたかと思うとそろりそろりと歩き始めている画面が映し出されていた。「まあっ」と思い、すぐに夫を呼んで二人で見入った。

 三歩、四歩と歩みを進め、少し前のめりになり始めたかと思うと、パパの胸に万歳しながら飛び込んだ。動画を撮っている娘はさておき、その途中歩みを促すように、転ぶのを支えようとするかのように、五歳の兄が真顔で寄り添うようにしているのが微笑ましい。送られていた動画のタイトルは「349日目のあんよ」とあった。「これなら誕生日にお米一升を背負わせて歩かせても大丈夫」と言い夫も満足気であった。

 ちょうど帰省していた下の娘も一升米の体験をよく記憶してくれていて盛んに拍手を送ってくれた。

 歳を重ねると何かにつけ身近に成長するものを感じるのが楽しみだし、生きるエネルギー源にもなることがあるが、最近では最高のそれと思った。同じように小さな孫を持つ友人らにメッセージを送ると「いいね」が返ってきた。こうした仲間がいることも嬉しい。

(60代・女性)

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2020年04月25日    ※イラストはイメージです

自粛生活、我が家の過ごし方

全国自粛生活が始まって、ニュースやワイドショーで、少しでも自宅で快適に過ごす方法が連日流れている。

私も3人の子供と四六時中過ごす中で、どうやって子供がメディア漬けや不毛な喧嘩ばかりせずに済むか、毎日頭を悩ませている。

私の場合、同じ市内ではあるが、町のはずれに実家があり、その恩恵が享受できている。実家に行くと山に筍掘りに行ったり、凧揚げをして楽しんでいる。

今までは休みの日にはお出かけするのが定番だったが、子供を連れてはスーパーに行くのすらも憚られる。

1145075.png最近発見したのが、草取りがとてもいい娯楽になることだ。実家の庭は広く、幸い毎日草を取ってもまだまだある。私以外の子供達はA型だからか、草取りをすると本当に綺麗に取ってくれる。

それぞれが黙々と草をちぎってもよし、賑やかに取れた草の量を競争してもよし、無心になれる時間である上、達成感まで得られる。

様々な不安がある今、子供たちの笑顔や無邪気な会話がどれだけ自分を支えてくれているかを、改めて感じる。

この自粛生活を、少しでも早く笑って話せる日が来ること願っている。

(30代・女性)
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2020年04月11日    ※イラストはイメージです

いのちのくさり

663950.jpgおかあさん、ま〜るくなったね。背中もこころも。

おかあさん、小さくなったね。背丈もくつも。

おかあさん、少なくなったね。御飯もぐちも。

おかあさん、多くなったね。しわも思い出も。

おかあさん、強くなったね。苦労にも哀しみにも。

おかあさん、似てきたね。おばあちゃんに。わたしはおかあさんに似てきたよ。顔も料理も。

わたしの中におかあさんがいて、おばあちゃんもいる。おかあさん、いのちのくさりをありがとう。

もうすぐ来るおかあさんの誕生日は、91回目。

(60代・女性)
posted by ファミリー・プロミス at 16:14 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

真夜中の作業

107245.png 娘が地元で再就職をした為、前の勤務先の寮から家に戻ってきた。その為引っ越し屋さんに家具や電化製品を搬送設置してもらった。冷蔵庫や洗濯機など置き場所に困り、やむを得ずリビングに目立たない様に置いた。

 4年ぶりに娘が家に帰ってきた。その夜事件が起きた。娘がベットで寝ようとした時、悲鳴が聞こえた。驚いて2階の娘の部屋に行くとベットの底が抜け呆然とした娘がいた。引っ越しっ屋さんがベットの組立を間違えベットの底が抜けた様だ。

 真夜中に娘と二人でベットを分解して組みなおした。不器用な私に娘は呆れながらも作業を続けた。何か楽しい。久々に娘と2人だけの時間。笑いながら娘と作業をするなんて何年ぶりだろう。引っ越し屋の怠慢に最初は憤慨したが、今はちょっと感謝をしている。

 本来その手の作業は妻の得意分野だが娘が帰った嬉しさからワインを飲んで熟睡している。2人で悪戦苦闘しながら完成したベット。今日は楽しい想い出となりそうだ。娘も結婚していつかは又家を出ていくだろう。その日まで娘との楽しい思い出が一つでも多く作れればいいなと思った。

(60代・男性)
posted by ファミリー・プロミス at 16:09 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

頑張れ、ママチャリおじさん

 夫が免許を返納した。まだ大丈夫、と思っていたが、本人なりに先を見てということらしい。代わりに乗り出したのがママチャリだ。何で、と思い、電動のものがある、もっと軽いものがあると伝えたが、運動を兼ねてということやママチャリにも変速機はついているから、と夫なりに判断したらしい。

1862276.png 長く乗っていなかったので、最初ふらふらしていたがしっかりし出すとママチャリでの外出が気にならなくなった。大抵の坂は乗ったままで登りきれると誇らしげに言い、次第に距離も延びてきた。すると仲間が見つかり、徐々に増え出し、あそこへ、ここへと半日サイクリングを楽しみ出した。

 行きつけ先と言って行く当てが見つからないととりあえず、ということでよく行くのが名所旧跡というから、いかにもおじさんたちらしい。車道や歩道の広いところ、信号がしっかりついている道を選んでいるのもそうだ。

 最近は乗ることもだが、行きつけ先の名所旧跡を話題に語り合うことに時間を割くようになっているようだ。亭主元気でお留守番、よりやはりいいと思う。私にとってもその間自分の時間になる利便がある。頑張れママチャリおじさんたち、とエールを贈っている。

(60代・女性)

posted by ファミリー・プロミス at 15:56 | 「ほっ!と一息家族」エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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